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泰葉は、なぜ坂口杏里を救済しようとしたのか? “誰かを助けること”に依存する人

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羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「(麻央さんに)心から感謝します」泰葉
(泰葉オフィシャルブログ、4月27日)

海老名家ってちょっと自意識過剰すぎないか。そう、かねがね思ってきた。ご存じない方のために説明すると、海老名家とは落語家の初代・林屋三平とその妻子を指す。三平は“爆笑王”と呼ばれた名人だが、こういう褒め言葉は、他人にいわせるのが常である。しかし、海老名家では「お父さんが爆笑王だから」と自分たちで臆面もなく言うところがある。

中でも、父親の傾倒が激しいのは、三平の次女で、歌手の泰葉である。AV女優・ANRIこと坂口杏里が、ホストへの恐喝未遂で逮捕された際、当初はブログで「最低、最悪です」と罵ったものの、突如として、元夫である春風亭小朝の虐待と共に“坂口杏里救済計画”をぶち上げる。なぜ罵っていた坂口を助ける気になったかというと、坂口の母、女優・坂口良子が春風亭小朝出演の新宿コマ劇場公演でヒロインを演じていたため、面識があったかららしい。泰葉は「私はもっとひどい女を救済し、幸せにした実績があります」と自信満々である。

支離滅裂とも言える発言が注目され、泰葉のブログのPVは急上昇。4月26日の時点で、アメブロランキング2位になる。1位が小林麻央であることから、泰葉は麻央について言及。伝統文化の家に嫁いだ麻央について、「麻央さんのご努力は並大抵のものではありません。心から感謝します」とつづった。サラリーマン家庭から梨園きっての名門・成田屋に嫁いだ麻央が、苦労したことは一般人でも想像に難くないが、問題はその後である。苦労を乗り越え、今、病と闘う麻央を、「尊敬する」でも「応援する」でもなく、「感謝する」ことに私は違和感があるのだ。

というのは、大人同士の関係に限っていうと、“感謝”とは“上の者から下の者に”するものだと思うからだ。例えば、オレオレ詐欺を寸前で食い止めた銀行員に、警察が“感謝状”を贈ることがある。部外者の協力で、犯罪を未然に防いだことを称えて贈呈するわけだが、なぜ称えるかというと、警察は捜査において、一般人より立場が“上”だからである。つまり「感謝している」ということは、“一人前とはみなしていない人を労う、一種の上から目線”と捉えることもできるので、慎重に使うべき言葉と言えるだろう。梨園関係者でも肉親でもない泰葉が、麻央に「感謝する」必要はないのである。

感謝といえば、女優・藤原紀香も“感謝”という言葉が大好きである。紀香は「婦人公論」(中央公論社)で、歌舞伎のしきたりや日本の歳時を学ぶきっかけを得たことに「感謝する」一方で、夫である歌舞伎俳優・片岡愛之助について「彼は人間的に素晴らしい」「弱者にとても優しい」と語っている。“弱者”という言葉を平気で使ってしまうあたり、やはり感謝感謝言う人は、「他人を下に見ている」傾向があると言えるのではないだろうか。

泰葉に話を戻そう。泰葉は坂口救済計画をぶち上げたものの、坂口が事務所に所属していないからという理由で、計画を中止する。事務所に所属していなくても、救済に差し障りはないと思うが、批判を恐れたのだろうか。泰葉は中止を宣言するブログで、実は坂口と養子縁組をする気でいたとも明かし、悔しさを滲ませていた。

そもそも、養子縁組をしなくても救済はできるはずだが、養子縁組をする場合、気になるのは、泰葉の経済状況である。3万円を恐喝するくらいだから、坂口が金銭的にひっ迫していたことは疑う余地がない。また、撮影済みとされるAVが、今回の恐喝事件でお蔵入りとなれば、違約金が発生する可能性もある。それらの費用や生活費、貯まっているかもしれないホストのつけを、泰葉は“親として”全額負担できるならいいが、そうでないのに養子縁組をするとしたら、坂口は泰葉の将来の介護要員になるだけで、メリットがなさすぎる。

養子といえば、泰葉はネパール人男性を“息子”と呼び、「息子といる時間がとても大切」とも綴っている。若い男性と仲良くすることに問題はないが、友達や恋人ではなく、“息子”と呼ぶあたり、泰葉の孤独を感じずにいられない。いろいろ理由をつけているものの、泰葉はヒマで寂しいのではないだろうか。だとしたら、泰葉が坂口救済に手を上げた理由も納得がいく。「人を下に見る」クセがあり、寂しさを抱える人間にとって、手のかかる人間のお世話ほど、優越感をくすぐられる行為はないからである。手のかかる人間が再起を果たして、旅立たれると、また自分が寂しくなる。逃げられないようにするには、その人と“家族”になるのが一番なのである。“助ける”という名の依存。泰葉の抱える闇は深い。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

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